洗ってこそ

2015.6.12

今週、東京は梅雨入りの発表を聞いたかと思えば沖縄が早くも梅雨明け・・・

南北に長い島国は四季が混在しています。

 

 

そんな今日も先週に引き続いた例のオープントート、第二弾。

(念のためですがオープントートとは造語です。)

DSC_2572
リバースレザーを洗いにかけた、手持ち違い2種。

 

 

2本手タイプと

2本手の方1本手の方
1本手タイプ

 

 

どちらも洗いの風合いを楽しめるように、盤面は余計な装飾をせず

すっきり仕上げました。

 

自然な風合いの革に、さらにふたつとない表情を加えています。

革の良さを凝縮

 

ちなみに盤面のシンプルさで、より取っ手周りのアクセントが光ってきます。

2本手の方 1本手剣先

 

 

言い方は安易ですがビニールの買い物袋のような外縫い仕様の底面は、

洗いの加工中にくせをつけることで、ほどよくマチができあがっています。

ビニール袋みたいな底面

 

本来、縫ったままだとこんなフォルムを

こうなるかも
洗いながら整形して乾かすことで保たれる形なのです。

使うと・・・

 

 

ラフなマチや盤面などなどに洗いの雰囲気がとてもよく表出していますが

マリの一押しは取っ手をつなぐ厚革部分。

取っ手をつなぐ革パーツ2
3.5mmという厚さですら洗う豪快さ、この繊細なパーツがこなれた感じを

一番演出しています。「始めから使い込んだかのような」とはよく言ったものです。

 

 

とはいえ、盤面の風合いも底面も、使いこんでいくとやがて薄れて

柔らかく、プレーンなテクスチャーになっていくことが予想されますので、

エイジングの過程での変化が増えるとみていただけると、より使うのが

楽しくなってくると思います。

 

 

2本手、肩かけ
2本手

2本手、手持ち

 

 

1本手、肩かけ
1本手

1本手、手持ち

 

どちらもひとつ、内ポケットつき。

 

リバースレザーはオイルも多く含まれてメンテナンスも必要ありませんし、

いっそはじめからくしゃっとしたシワが入っている方が、梅雨時からでもラフに、

軽やかに、お使いいただけるかもしれません。

Organ(オルガン)

Organ(オルガン)モデル販売ページ