オープントート
明日は芒種。西日本付近まで梅雨入りを果たし、いよいよここ渋谷2丁目も
本格的に雨の準備が必要な時期が迫ってきました。
これまで折りに触れてご紹介している「トートにはファスナー派の作り手：マリ」。
が、意表をついて今回はファスナーなし、オープンタイプのトートを作りました。
しかも、私物としても使ってみているというので更に若干驚きましたが、
たまには気分を変えたくなるものです。
それで、また新しい発見があるのだと思います。
見た目の一番の特徴は、取っ手になっている革パーツがぐるりと鞄上部を
支えているデザインであるということでしょうか。
通常、きゅっと上がる取っ手の付け根は、ゆるやかにカーブしています。
ステッチとパイピングが一直線に並ぶマチ。
それと底面の作りのおかげで横にふんわりふくらんで、有機的で優しい印象に。
全体的なカーブがこの鞄の丸みを作り出しています。
それぞれ普段使い
縦にA4ファイルちょっきり
小旅行や、男性でも十分使える
3サイズ展開。
サイズの比率と革の重みもあってか、大きくなるにつれて少しずつ
シャープになっているようです。
どのサイズにも、前後内側に形状の異なるポケットがついています。
さっと中身が確認できて、小脇に抱えれば中が見えないラフさが魅力です。
ところで、今回一番お伝えしたいのが、マリが自身で使っている鞄の状態。
比較してみると
左：新品、右：マリ使用
ものの1ヶ月、通勤で持ち歩く程度ですが、取っ手付近が特にしなやかに、
ツヤを帯びてきているのがお分かりでしょうか。
取っ手周りなどは、使うことでミネルバ・ボックスならではの柔らかさが
より顕著にみてとれます。
この良さを、果たして半分もお伝えできていないのではないかと
改めて身を引き締める思いです。
いつもご紹介するのは新品ばかりですが、やはり使ってこその、革鞄なのだと
実感するのです。
