ピッポの表裏

2014.4.4

蕾

店内に桜
明日は清明。

 

 

そんな今日のサンプル鞄は

ピッポーズ
トートとショルダー。

見ての通り全く異なる風合いですが、どちらも同じ革「ピッポ」。

床面(通常の裏側)を表として使うことができる、リバースレザーと同じ特性の革です。

 

現品のトートバッグは吟面、ショルダーバッグは床面を表でご用意しました。

(個体差があるため、色味はそれぞれ異なります)

 

以前にもピッポで作ったショルダーバッグトートバッグをご紹介したことがあるので

ご存知の方も多いかと思いますが、しっとりとした肌触りに違わず表裏共にオイルを

ふんだんに含んでいることから、通常こちらで置いている鞄の中でも群を抜いて色落ち、

色移りが激しい革ですので、その特性をきちんとご理解いただきたい素材のひとつです。

 

 

 

まずはつるつるした方を表に使ったトートバッグ。

ピッポの外縫いトート
盤面の両サイドは外縫いですが、素材独特のしっとり感と底面の折口が相まって、

必ずというわけではありませんが意外と自立します。

外縫い特有の内側
また、鞄の内側に縫い代がない分とてもすっきりと潔い空間。

取っ手の作り
そして取っ手は、吟面を袋状に縫い合わせたタイプで、輪っかの方にはステッチが入らない

ユニークな仕様になっています。

 

 

トート着用

 

 

 

一方のショルダーバッグは、

ショルダーバッグ
女性でも背中に収まる薄マチの普段使いタイプ。

こちらも盤面サイドと底面の作りはトートと同じで、メイン収納がすっきりしています。

底面の作り
かぶせの磨きがとても良く入ったので、かなりのエイジングが期待できそうです。

背面
ストラップは共革で、身体に沿うような位置に設定しました。

背面はあえて何もつけずシンプルに。ベロアのようなピッポの風合いを楽しめます。

 

 

ショルダー

 

 

 

ちなみに、スタッフがサンプルとして使っている床面が表バージョンのピッポバッグを見てみると

ピッポエイジング

取っ手
よく手に触れる取っ手が特に摩擦が激しく、床面ながらもツヤがうっすら出ている状態です。

底面
部分、部分で風合いが異なっていて、一見カサカサに見えますが、今も

大変しっとりしているところが面白いピッポ。

 

また、表裏どちらも過剰な表面加工がされていない分、ワイルド感も漂っています。

ざっくりと使っていただきたいと思います。

 

根付く季節

 

Organ(オルガン)

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